【学部長メッセージ】在学生・保護者・卒業生のみなさまへ

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【学部長メッセージ】在学生・保護者・卒業生のみなさまへ

2021.12.18

日本大学文理学部長
文学研究科長
                                        総合基礎科学研究科長
紅野 謙介

 みなさまには多大なご心配、ご心痛をおかけしています。すでに報道でご承知のとおり、1210日、加藤直人理事長・学長が渡邊武一郎副学長らとともに、田中英壽前理事長の所得税法違反容疑による逮捕、井ノ口忠男元理事による背任事件について記者会見を行い、お詫びとともに本学の対応策を説明しました。前理事長は辞任ののち、理事を解任され、15日の臨時評議員会において評議員も解任されるにいたりました。これによって両氏の学内における役職はなくなりました。卒業生による別組織である校友会の身分がまだ残っていますが、こちらも解任・除名処分に向けて動いているとのことです。

 それにしても、つい昨年、130周年を祝ったばかりの本学にとって、その歴史と伝統を汚す出来事であり、しかも、学校法人のトップが引き起こしただけに痛憤を禁じ得ません。学校法人の中枢で起きたこの事件は、理事会がいかに形骸化し、チェック機能が弱かったかを明らかにしました。これまで積み上げた実績をなぜこのようなかたちで無にしたのか、怒りと嘆きとともに、私も学部長として理事のひとりをつとめており、見逃した責任を痛感し、心より深くみなさんにお詫びいたします。

 本学の執行体制は経理と教学が両輪となり,理事長が経営を統括して常務理事がそれを補佐しています。また,学長が教学を総括して副学長がさらにその各部署を担当していますが、ガバナンス改革などをうまく利用し,実質的には経営部門の下に教学部門が従属するようなかたちが作られたところに問題の根があったと考えられます。しっかり議論を重ねながら、運営全般を適切に検証するような仕組みができていなかったのです。

 理事長になられた加藤先生は、以前からこの組織上の欠陥を意識され、どうやったら改革を進めることができるかに心を砕いていました。それだけに今回の事件をへて理事長兼任となってからは、理事全員の辞表をとりつけ、学校法人の中枢部を一気に改革することを表明しました。そして二度と同じことが起こらないよう、さまざまな規程やルールを改め、相互チェックと闊達な議論がなされる組織へと生まれ変わることを約束しました。また学費の値上げについてもきっぱりと否定されています。理事長に着任されてまだ2週間もたっていませんが、この苦難のなかで再建に向けて奔走されています。

 これは再生に向かう最大の機会でもあります。これから始まる日本大学の確実な歩みをぜひ注視いただきたいと考えます。そして在学生のみなさまには落ち着いて学業に励まれますよう、また保護者・卒業生のみなさまにもひきつづき変わらぬご支援をいただけますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 なお、在学生のみなさんでこの件による不当な言葉を投げかけられたり、扱いを受けたりした場合は、各所管課窓口にご報告下さい。できるかぎり相談に応じます。
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