アルゴリズムとは

今回の講義に関するメッセージ

文理学部の各学科が研究・教育している領域は、大きく分けると人文系・社会系・理学系の3つになります。理学系の情報科学科以外の学科が扱う学問領域がどのようなものかは、高校普通教科の「数学」「理科(物理・化学・生物・地学)」を通して垣間見ることができます。それに対して、情報科学は、高校の普通教科「情報」の「情報と科学」で少し扱われることもありますが、多くの高校生は「情報科学」に触れることはほとんどありません。そこで、「情報科学科」でどのようなことを学ぶのかを、このラジオ講義を通して少しでも紹介できればと思います。 情報科学は、情報や計算の基礎理論を研究したり実際にどのように実現したりするかを研究する分野です。今の高校生の周りには、コンピュータプログラムを利用したやモノやサービスがあふれていると思います。気がつかないうちにその恩恵にあずかっていることも多いことでしょう。情報科学科では、生活を便利にしたり楽しくしたりしてくれるソフトウェアやサービスの使い方を学ぶのではなく、どのようにすればそのようなソフトウェアをつくれるのか、どのようにすれば新しい便利なサービスを作り出せるのか、そのための基礎を学びます。情報の力で、世の中をもっともっと豊かに変えたいという学生の皆さんに集まってもらいたいと思っています。

研究テーマは?

情報科学の中にも色々な研究領域がありますが、私はアルゴリズムについて研究や教育を行っています。特に、位相幾何学やトポロジーと言われる数学の一分野に現れる問題のアルゴリズム設計や計算量解析を行っています。また、小中高生に少しでも情報科学に触れてもらおうと、情報科学の基礎とその考え方に関する国際コンテスト Bebras の日本での運営に携わっています。このことが契機で、初等中等教育における情報科学教育に関する研究に取り組み始めました。

なぜこの研究を始めたのでしょうか?きっかけは?

研究を始めたころは、アルゴリズムの設計よりも、どのような問題がどのくらい高速化するのが難しいのかという構造に興味がありました。計算問題の間の構造を考えているうちに、どんどん、その深みにはいっていきました。理由やきっかけは私もよく分かりません(覚えていません)が、考えるのが楽しかったことは覚えています。

先生のご出身地は?&故郷自慢をお願いします!

愛媛県です。香川県や徳島県との県境にある川之江という町で、今は四国中央市となっています。瀬戸内に面した穏やかな気候で、(町中は製紙や紙加工の工場であふれていますが)近くに海も山もある自然豊かな地域です。

ご趣味・特技はありますか?

歴史に興味があり、歴史に関連する書籍を読むのが好きです。好きなスポーツは、するのはゴルフとテニスで、見るのはサッカーです。

どのように休日を過ごされていますか?

中世や古代の建物が残っている街を旅したり、南の島でのんびりと過ごしたりしたいのですが、なかなか実現しません。

プロフィール

谷聖一 Seiichi Tani
日本大学文理学部情報科学科教授。博士(理学)。1963年・愛媛県生まれ。早稲田大学理工学部卒業の後、早稲田大学大学院理工学研究科に進学、同研究科博士後期課程単位取得退学。東海大学理学部専任講師などを経て、1998年に本学に着任。2005年度から現職。計算論的学習理論の研究に10年ほど従事した後、位相幾何学、特に結び目理論のアルゴリズム設計と計算量解析の研究に従事。また、最近は初等中等教育における情報科学教育にも取り組んでいる。