哲 学   









 どこからでも哲学は始まる

哲学は、一方では、古代ギリシアから数えれば2500年もの歴史をもつ、古い学問でありながら、他方では、その時代時代ごとに出て来る問題を相手にする、常に新しい学問です。また、哲学は、一方で、宇宙全体や社会全体にわたるスケールの大きな問題を扱いながらも、他方で、自分とは何か、人生に意味はあるのかといった、ひとりひとりの生活に密接にかかわる問題をも扱います。

哲学への入り口は、どんな所にも転がっています。友だちが見ている空と、私が見ている空とは、同じ色をしているのだろうか。友だちが見ている空の色が、私が見ている空の色と違わないと、どうして言えるのだろうか。時は流れると言うけれども、いったい時間の流れを測るようなもうひとつの時間があるのだろうか。

こうした問題の多くは、過去にいた哲学者もまた考えてきた問題です。これまでに、じつにさまざまな、また、ときに素晴らしく奇妙であったり不思議であったりする解決が、提案されてきました。いくつかの問題は、哲学の手を離れて、自然科学や社会科学の問題になりましたが、まだ多くの問題が残っていますし、新しい問題も生まれています。誰でもきっと、興味のもてる問題が見つかるはずです。