美 学  




 美しさとは何か?

人間は単に理性的な動物であるだけでなく、高度に感性的な動物でもあります。この感性というアンテナによって受け取られる最高の価値、それが美にほかなりません。

一口に美と言っても、さまざまな美があります。自然にも、芸術作品にも、工業製品にも、あるいは人間の行為にも、ときには廃墟や廃物のなかにさえ美は備わっています。

そのように至る所にある美を、しかし、漠然とそのままにしておかないで、そもそも「美」と呼ばれているものの内実は何なのか、対象の客観的性質なのか、それとも、個々人の傾向性によって異なる単に主観的な感覚にすぎないものなのか、さらには、芸術の本質や感覚のしくみがいかなるものなのか、といったことをはっきり分析しようとするとき、わたしたちは美学の門前に立つことになります。

けれどもまた美学は、これらの問いをただ追いかけているだけではありません。

自分が本当は芸術を好きだったこと、感じてはいたけれどはっきりと意識したことはない美があったことさえ気づかせてくれます。

本学科は、美を通じて自己を発見したいすべての人に、かならず有益な方法を提供することができるでしょう。