12.06
 大学院の学術発表会。今回は、ドクターやマスター1年の発表が中心。10時から17時までびっしりやって、あとは「和民」に。狭い部屋に15人ぐらいぎっしりいて、おおさわぎ。日本語学の某T先生がかつてワンレン、ボデイコン、ミニスカ、おまけにウェスタンブーツ姿で札幌郊外、羊ヶ丘の牧場を徘徊し、あげく牧場牛乳の質を見抜く手柄(?)をあげたことが判明。みなさん、いろいろな過去をお持ちですねえ。
12.02
 人文研共同研究の研究会。今回は小平さんが「売春をめぐる言説―『青鞜』の貞操論争/廃娼論争を中心に」を発表。たっぷり1時間半にわたって、1910年代の家庭と性の言説空間を旅したような気分に。6時過ぎだったので、山口さんがおやつにカフェ味の大福を用意してくれていたのですが、これがまあなんとも不思議な味。なかなかおいしかったと言っておきましょう。
11.29
 日大国文学会の研究集会。今回は、中古文学がテーマで、駒沢大学の松井健児さん、ICUのツベタナ・クリステワさん、文理の阿部さんの発表。物語研究会のホープそろいぶみで、上原作和さんなども会場に来てくれた。講演会のあとは、いつものように天ぷら屋の二階で懇親会。
11.22
 日本近代文学会の例会。直前の会議が長引いたため、清水良典さんの発表から聞く。講演は作家の岩橋邦枝さん。「〈老い〉のエクリチュール」というテーマのためか、聴衆がふだんより少ないのが残念。終了後、編集委員会。それを終えてから、懇親会に久しぶりに出て、清水さんらと雑談。その後、編集委員の流れた場所に行って飲み直す。いつもの例会よりは面白かったけれども、「老い」をテーマにして、なぜ性の問題に限定されているのかという疑問が出る。それにエクリチュールの問題はまったく出なかったなあ。
 さて、明日から連休。10月、11月と土曜、日曜も仕事で外出してばかりいて休みがまったくなかったので、久しぶりの休日。疲れがどっと出て来ました。
11.21
 下高井戸シネマの小沢昭一特集の最終日。多少の増減はあったようだが、この日もかなりの入りで、座席はお客さんでうまっている。最終結果はまだ聞いていないが、これならそれほどの赤字にはならなかったのではないか。支配人の荒河さんもうれしそう。増村保造の「痴人の愛」を見たあと、大学で学術フロンティアの会議に出る。1時間半ほど出て、今度は西早稲田の藤原書店で打合せ会議。
11.17
 「声の劇場」日大バージョン公演の日。朝9時から仕込みが始まる。元・天井桟敷の舞台監督・藤原さんの指揮のもと、早稲田と日大の学生・院生たちで舞台セットを設営。平台を敷き、照明などでさまざまに変化をつけられるようにして朗読の背景となる装置をつくりあげる。簡易式とはいえ、なかなか大変。国際会議場のカーテンが光を通してしまい、会場を暗転させるために、窓に暗幕をはる。用意してあったMDテープを流すため、MDデッキを接続するが、機器が外部入力をうまく受け付けない。ここのAV設備を請け負った業者(某M下電機)に電話するも埒があかない。前からここのAVに苦情が多いが、今回もまた。業者を呼びつけて、設定させることになる。聞くところでは、このメーカーはあちこちで評判を落しているようだ。開場時間を10分過ぎたところで、ようやく完了。すでに一般のお客さんも見えていて、いまかいまかと開場を待ちかねておられた様子。240人の部屋だが、だいたい160人ぐらいの入場者があった。スタッフもあわせれば、180人ぐらい。
 石牟礼道子の「苦海浄土」については、大半の学生とともに読んできているので、内容はみなわかっている。さて、その朗読でどうなることかと多少はらはらしたが、1時間びっしり、内木さんの声で聞かせ、最後は涙目になっているひともいた。まずは成功といっていいでしょう。水俣へ何度も行ったかいがあり、内木さんの水俣弁、小さなアクセントミスはあったけれど、みごとなものでした。とりわけ後半への盛り上げがよかった。書いてもらった入場者の感想もかなり好評でホッとする。
 終演後、内木さんのお師匠さんの幸田弘子さんが見えていたことを知り、ご挨拶。ついこのあいだご自身の朗読会の連続公演が終わったばかりなのに、わざわざ聞きに来てくださったことに感激する。
11.09
 10時から下高井戸シネマで「州崎パラダイス 赤信号」と「人類学入門」の2本を見る。あらためて川島の傑作であることを確認。対比するには、10年の時差があるが、今村の「人類学入門」がひたすら実験的な表現に固執し、精神分析学で思わせぶりな設定をつくるのに対して、川島の「赤信号」は映画のリズムをひたすら重視し、さりげなく、しかし大胆な手法を駆使している。こちらの方がぼくの生理にも合うようだ。三橋達也と新珠三千代、轟由起子、小沢昭一や河津清三郎らが入れ代わり、画面にあらわれては消えるそのタイミングといい、カットの切り返しのみごとさ。荒涼とした1950年代なかばの場末の空気がただよっていました。14時からトークショー。川島監督の甥にあたる川島銀二郎さんに話を聞くかたちで、30分ほどおしゃべりをしました。
11.08
 朝から市ヶ谷の本部で会議。そのあと、文理学部に戻って、留学生入試と面接。結局、6時過ぎまで大学にいて残業。
11.07
 下高井戸シネマで小沢昭一映画特集の前夜祭に参加。小沢さんご本人による1時間10分におよぶお話。映画の思い出をかたりながら、たっぷり歌まではいった充実の70分でした。客席は150人満員。映画は「競輪上人行状記」。のちに日活ロマンポルノのベテラン監督となる西村昭五郎の監督第一作で、寺内大吉の原作を、今村昌平と大西信行の脚色。今村昌平は、小沢昭一を多用した監督だが、大西の方は、正岡容の門弟として、小沢や桂米朝、柳家小さんと同門の脚本家である。みんなで西村の出世作、小沢の主演作を応援したらしい様子がうかがえる。映画自体は、前近代的な実家の寺を嫌って飛び出し、理想主義的な教師になった主人公が、どうしようもない生徒たちの環境や教育の現実にうちのめされ、いやおうなく寺をつぐことになるのが前半の物語。後半になると、ふてくされた主人公が競輪にのめり込み、寺院の権利を売ったり、取り戻したりのいきさつをへて、ついに寺を捨て、地方競輪を追いながら、節談説経ふうな語りを売り物にした予想屋になるまでを描く。かなり構造的につくりこまれた物語ではあるが、隈取りのはっきりした演出と小沢の怪演、南田洋子や高原駿雄、加藤武らの熱演で、見ごたえのある映画になっている。
11.05
 朝から1、2限授業後、付属高校のC方式入試と口述試問。結局、3時近くまでかかり、そのあと明日の研究室会議のための打合せ。4時半からは、学部の担当会で、終了は6時でした。研究室に10分と座っていることができず、ポスドクの森井さんに呆れられてしまいました。
 ところで、この週末は、下高井戸シネマの小沢昭一特集が開会。7日の前夜祭のチケットはすでに完売したそうです。ぼくは、川島雄三の「州崎パラダイス 赤信号」と今村昌平の「人類学入門」が上映される9日2時から、30分ほど話をする予定です。今回の特集では、小沢昭一の50年代〜60年代の主演作もそろえ、春原政久監督(「フランキー・ブーチャンの あゝ軍艦旗」「東は東 西は西」「大当たり百発百中」)や須川栄三監督(「サラリーマン悪党術」「ああ!馬鹿」)の作品など、かなり玄人好みのものを集めています。この機会を逃さず、ぜひ下高井戸シネマにかけつけましょう。
11.04
 櫻麗祭期間、321教室で国文学科の展示を行ないました。31日から今日まで毎日、10時から17時までフル回転。2日は進学相談会もあり、複数会場を行ったり来たり。おまけに会場の設営や片づけには、パネル運びなど、肉体労働にも従事。ひさしぶりに文化祭参加の気分を味わいました。
 「水俣病と文学」の企画展も相思社から借りた資料類やビデオで、来場者もびっくりの充実ぶりでした。3日間で、総勢220名の入場者がありました。授業に関連させたとはいえ、進学相談会にあらわれた高校生が保護者とともに見学していったケースも多く、まずまずの成功だったと自画自賛しておきたいと思います。
 それにしても、先週の金沢行きといい、今週の櫻麗祭といい、一日たりとも休日のないまま、3週間がたっています。筋肉痛もあり、やや限界に近づきつつあります。
10.27
 帰って早々、3コマの授業。
 さて、宣伝2つ。1つは、今週末からの櫻麗祭期間(11/1〜3)、321教室の国文学科展示コーナーで、石牟礼道子『苦海浄土』を入り口に、「水俣病と文学」をめぐる展示を行ないます。「メディア論」およびゼミで『苦海浄土』をとりあげたことにちなむイベントです。水俣病資料センター・相思社の協力を得て、資料をお借りしました。ぜひご来場ください。また、学生のみなさん、31日(金)の午後は、準備で人手が要ります。ぜひボランティアを。2年生で、紅野ゼミ参加希望者は、31日に人力提供すると、アドバンテージがつきます!!
 もう1つは、17日(月)4限の「声の劇場」日大文理公演のお知らせです。同じく石牟礼道子『苦海浄土』の朗読会です。早稲田大学教育学部の金井景子研究室の協力をえて、幸田弘子門下の朗読家・内木明子さんの朗読、これを小劇場系の舞台監督、美術、音楽のプロたちがサポートし、金井さんが演出します。11/1には、早稲田で林芙美子『放浪記』の「声の劇場」公演がありますが、それにつづく11月、2度目の公演です。宣伝用のアニメ付きページを千代田夏子さんが製作してくれましたので、
こちらをご覧ください。こうしたテーマにあるような「押しつけがましさのない」(わが研究室のポスドク・森井さんの言)、じつにおしゃれなページになっています。当日もぜひご参加ください。
10.26
 24日から2泊3日で金沢に行ってきました。総勢9名でカメリアイン雪椿という小洒落れたホテルに泊まり、忍者寺(?)やら犀星記念館やら石川県立文学館やらを見学。とりわけ軽くみていた忍者寺にはすっかり感心しました。
 学会では四方田さんの講演で、マキノ正博(雅弘)礼賛の弁を聞いてそれだけで大満足。そうなんです、マキノなんです、「婦系図」を山田五十鈴で撮ったのは。学会の前後はひたすら金沢の味覚に走る。同行メンバーは、こちらが発表を聞いているあいだに、蒔絵の試作に挑戦。夜の宴会のときに再会して、自信作を披露してもらいましたが、みなさん、おしゃれな蒔絵のお盆をつくっていました。色使いにそれぞれ個人差が出るもんですね。
10.18
 なかなか更新できずにいましたが、もう10月下旬にさしかかろうとしています。来週末には金沢大で日本近代文学会の秋季大会があります。ひさしぶりの金沢行きに、同行のさる先生は観光コースを立案中。2泊3日で、しかも翌日月曜に授業ある身としては、きびしいツアーですが、楽しみにしています。
 関連して、
日本近代文学会の公式ホームページが出来ました。前から要望のあったものですが、運営委員の日比さんの奮闘で完成したそうです。どうぞご覧下さい。
 今日は土浦日大高校で出張授業。各学部から10数人の大学教員が出張して、午後1時から70分ほどの授業。文理からも5〜6人の先生たちが見えていました。ぼくは、国文学科の案内ビデオ、PowerPointで「ラーメンと文学」第2弾を展開。高校2年生、30人が参加してくれましたが、果たして楽しんでいただけたかな。
10.16
 なが〜い会議の一日。適当に中抜けしつつ、教授会では、ようやくワシントン大学(UW)のCollege of Arts and Sciencesとの交流覚書案が承認されました。関係各位に感謝。と云いつつ、このあと大学の学部長会議や理事会にかかるそうです。
10.05
 「文學界」の最新号の特集・内田百間に「死者を語る言葉」という文章を書きました。百間の何度目かのブーム(ちくま文庫が売れているのです)に応じた特集です。
9.20
 付属高校を対象にした「体験授業」の催し。雨にくわえ、地震もあり、さんざんです。生徒に参加を強制しているフシもあり、反応が弱いとの評価あり。進学相談会のコーナーに3時間半はりつけられたが、国文コーナーにやって来たのは数名のみ。だって、授業をやっている建物と、相談会の建物が違えば、こんな雨の日、訪ねて来るわけありません。一貫教育委員会には、こうした催し物で高校生の気持をつかんだり、人の動線を考慮するという発想がなかったようです。この辺がオープンキャンパスを仕切る広報委員会との違いです。似たような催しでも、やり方によってまったく変わります。払った労力に見合う効果をはからなければ、こうした行事は意味ないのですがね。
9.19
 国文学科のホームページをリニューアルしました。学術フロンティアのページとも連動し、かなりの出来栄えと自負しています。もちろん、作成はぼくではありません。以前に紹介した小川さんと稲森さんによるものです。スポンサー付きのWebページから比べれば、破格の値段で提供していただきました。とくとご照覧のほどを。
9.13
 後期のゼミのスケジュールをアップしました。
9.12
 9.10〜12のあいだ、軽井沢セミナーハウスでゼミ合宿。卒論の中間発表会や小説の読み方エクササイズ、高原文庫・旧三笠ホテルの見学など盛り沢山でした。ゼミの幹事も4年のモタイ君、須賀さんから、3年の宍戸さん、宜名真さん、安達君に交替。
 久しぶりの軽井沢でしたが、駅周辺の景観もすっかり変わっているのにびっくり。北口にブランド系のアウトレットショップの立ち並ぶさまはもうとても軽井沢とは思えません。駅前の古本屋に寄ると、1階の店内はすべて百円均一。これはもう投げ売り状態に近い。軽井沢の観光資源となっている堀辰雄も有島武郎も室生犀星も、かつての文学全集はほとんど百円。場所をふさいでいるだけかえって邪魔のような感じでした。旧軽井沢は混雑しているのに、入る客もほとんどいない昼下がりでした。
8.31
 国立市公民館で「今、文学に求めること―文学の有効性をめぐって―」というシンポジウムに参加。パネリストは、ほかに文芸評論家の清水良典さんと跡見女子大学長の山崎一穎さん。ぼくに与えられた課題は「漱石、鴎外が消えて現代の教科書は」。教科書問題から、いわゆる文学危機説の問いを投げかけられたのですが、教科書における文学教材の実態と、これまでの歴史、定番からの解放と多様化にふれ、たしかに心配かもしれないが、教科書ごときの変化では心配ではないという話になりました。70人近い聴衆がいましたが、シンポジウムのあと、国立読書会のメンバーとともに喫茶店でビール。ぼくより年上の方たちの熱気と意欲で声も通らないほど。そこでは全く危機の気配は感じられませんでした。
 「ユリイカ」9月号《特集・ブックデザイン批判》が出ました。「中里介山『大菩薩峠』をめぐる書物史―近代小説におけるブックデザイン」という文章を書きました。
8.30
 学燈社の「國文学」9月号に五味渕典嗣さんによる『投機としての文学』の書評が載りました。たいへんコンパクトに問題点を指摘してくれています。
 また少し前のことになりますが、「週刊読書人」の上半期のアンケートで、三田村雅子さんが『投機としての文学』をベスト3のうちにあげて下さっています。ありがたいことです。
8.22
 久しぶりの更新です。撮りためていた「文理学部の四季〜初夏〜」「建設中の新図書館内部」「水俣を訪ねて」の写真を、Photo Galleryにアップしました。ご覧下さい。
 たまたまYahooを開いたら、「ヤフーの日大感謝祭開催中 」とあった。なんでヤフーが「日大」に「感謝」するんだろうと思ったら、「ヤフーの日」の「大感謝祭」と気づいた。大学人もこうなっては病が重いなと慨嘆。
8.10
 5日から3日ほど、九州の水俣に行ってきました。昨年同様、水俣病資料センターの相思社に泊まり、市立の水俣病資料館、相思社の水俣病考証館を見学。患者さんの杉本さんを訪ね、息子さんに漁船に乗せてもらいました。波穏やかな不知火海をクルージング、恋路島の浜辺に休息。「いりこ」の加工場では、突然のスコールに天日干しをしていたいりこをしまい込む作業をお手伝い。石牟礼道子の「苦海浄土」に描かれた世界を実際にたどる旅でした。
 最終日に鹿児島に出て、鹿児島国際大の村瀬さんに案内いただき、桜島を一周。活火山とともに暮らす島の空気を感じてきました。迫り来る台風を目前に、林芙美子の母親が働いていたという古里観光ホテルの露天風呂に入りました。タオル地のものを着ての混浴風呂で、激しい雨に打たれながらの入浴。フェリーで市内に戻って、今度はかごしま近代文学館へ。芙美子や向田邦子のほか、梅崎春生や島尾敏雄の展示などがありました。いよいよ雨足が強くなり、どうなるかと思いましたが、なんとか飛行機はぶじに離陸。機内では強行軍にすっかり爆睡。でも、短時間でこれだけ回れたのは、村瀬さんのおかげです。どうもありがとうございました。
8.04
 午前中、新図書館の上棟式。工事が進んで、最上階の3階まで来たところで中心となる梁をすえるので、儀式をするんだそうな。業者からの依頼で、学部長以下、お歴々がそろう。図書館長も、副館長の鈴木さんとともに配列。ところが、この日が最高気温の強烈な暑さ。テント囲いの祭壇に神官が儀礼を行なっている間、イスに座ったり、起立低頭させられたり。小一時間のあいだ、汗びっしょりで、滴がたれるほどの忍耐ゲームでした。
 午後には、新図書館の什器備品の打合せ会議を行い、その後、工事中の建物内を案内してもらう。地下2階から地上3階まで、1万2千平米となると総体はかなりの広さであることをあらためて確認する。開館は来年秋。それまではまだしばらくチェック作業が続きそうです。
 その後、学術フロンティアの日本語貴重資料データベース・プロジェクトのホームページをつくるため、成城大OBの小川くんがデザイナーの稲森さんとともに来訪。コンテンツやデザインの基本について打合せる。
7.30
 3〜4年のゼミのメンバーに連絡です。後期にとりあげる李良枝『由煕』のテキストを用意しました。国文事務室の副手さんに言って、一部ずつ貰ってください。
7.27
 今週も怒濤の忙しさ。なんで学科主任はこんなに忙しいんだろうとブツクサ。
 この週末は、文理学部のオープンキャンパス。国文学科は教員全員が参加し、学科展示や模擬授業にとりくみました。学科展示は駆け込み展示や初日と二日目とで写真が変わったりとか、自転車操業でやっていますが、年々、工夫がこらされているのはたしか。模擬授業も15分×3人の組み合わせで、日本語語学、古典文学、近代文学についてそれぞれ講義する仕組みになっている。今年も全員パワーポイントを駆使。もちろん、まだまだ洗練にはほど遠いですが、各自の授業方法開発に多少は貢献しているようです。協力してくれた学生たちも、教員と一体となっての文化祭的雰囲気を楽しんだ様子。終了後、9人の教員と20人の学生たちとで、「たつみ」で打上げ。学部オープンキャンパスの総入場者数は4500人。うち国文の学科展示室を訪れて、記名した人が約400人。去年の数字を維持できました。みなさん、お疲れさま。
7.19
 明治30年代研究会の合評会。日比さん、内藤さんによる詳細な突っ込みに答え、中山昭彦さんらの毒舌に対しながら、獅子奮迅の4時間を過ごす。弁護人のいない被告席のような気分。でも、みなさん紳士的で、こんなに細かく読んでいただいて、著者として光栄です。総勢24名の参加でしたが、慶応院生を動員した高橋さんはじめ、みなさんにお礼申し上げます。
 終了後、「源興號」で大宴会。「さぼうる」に流れ、さらに東西線で高田馬場に移動した一部が三次会に。結局、午前2時にリタイア。残りの方々はさらに池袋で朝までだったとか。宮崎から帰ってきたばかりの金子さん、「百年の孤独」を2本もかかえながら夜更かししたんでしょうか。
7.16
 夕方から下高井戸シネマの支配人の荒河さん、飯田さん、井家上隆幸さんとともに、11月の小沢昭一特集の上映作品を選定する。井家上さんとは初対面だったけれど、なんと竹中労『日本映画縦断』の担当編集者だと知り、竹中英太郎・労のアナキスト親子の話でもりあがる。小沢昭一特集も、ご本人の講演つき前夜祭から始まって、2週間、20数本の映画をやりますから、かなりディープな内容になりそうです。こちらの打合せが終わったあと、高麗大学の崔官さんを囲んで一杯。
7.15
 人文研の共同研究会。初回は山口守さんによる「巴金とスペイン内戦」。1930年代におけるスペイン/アナキズム革命の表象について話がはずみました。
 この週末は、久しぶりの明治30年代研究会。高橋修さんの呼びかけで、『投機としての文学』の読書会をやってくださるそうです。内藤千珠子さんと日比嘉高さんがコメンテーターだそうで、首をあらってのぞむことになりそう。
7.14
 立教に来ているノーマ・フィールドさん、プロレタリア文学についてこの間、研究しておられるということなので、日高昭二さん、島村輝さんを紹介することになり、池袋で会食。たいへんな豪華メンバーで、話もはずむ。それにしても島村さんの論文が載るはずの『文学年報』(世織書房)はなぜ出ないのだ! 伊藤さん、期待してますぞ。
7.05
 日本大学国文学会の総会。今回の講演は東大の神野志隆光さん。『古事記』の〈古代〉をめぐるお話で、作品から構成される古代像のフィクション性について論議が展開しました。懇親会は恒例のチェリー。いつもとちがい、ケイタリングにしたので、料理も好評。それにしても自分のところの学食がマズイなんて最悪だね。
6.29
 『学鐙』7月号を読む。『モダン都市の読書空間』の著者・永嶺重敏さんが『投機としての文学』について4ページにわたる書評をしてくれていました。永嶺さんとはまだ一面識もないのですが、たいへんくわしく読み込んでお書きいただいた書評でした。心よりお礼申し上げます。
6.28
 日本近代文学会の6月例会に出て、3人の発表を聞く。そのあと立教大学日本学研究所のシンポジウムの懇親会に途中参加させてもらう。テーマが戦時下の「国文学」をめぐってで、小林正明さんやノーマ・フィールドさんが発表されていたので、本番には出られないが、せめて懇親会に出させてと、むりやり参加させていただきました。1年数ヶ月にぶりにノーマさんに再会。『天皇の逝く国で』の翻訳をされた大島かおりさんやみすず書房の栗山さんともお会いできたのが幸いでした。筑摩の高校教科書「現代文」にノーマさんの「ジャパン・バッシングについて」を入れたときのことを思い出しました。それにしても快く迎え入れて下さった小嶋さん、渡辺さんはじめ、立教のみなさん、どうもありがとうございました。
6.24
 雑誌『彷書月刊』7月号の特集「PR誌の向こう側」に、「雑誌『スヰート』のもうひとつの構図」というエッセイを書きました。明治製菓の戦前のPR誌をめぐる考察です。それにしても、この特集の巻頭対談を読んで、ふーむという気分になりました。かつて文壇の共同体的性格が話題になりましたが、いまは古本好き読書家たちの共同体というか、そのような身ぶりが残っているんですね。たしかに、いっけん孤独に見える書痴のひとたちは、ものすごくうわさ話が好きだったり、喫茶店で延々としゃべっていたりしてましたね。
6.23
 「日本文学入門」「映画論1」「歴史と社会1(戦争論)」の学期末レポート課題を掲げました。
6.20
 日本学術会議の語学・文学研究連絡委員会主催のシンポジウムに参加。「語学・文学・文化―研究の〈領域〉と〈越境〉をめぐって」というテーマで、井上和子さん、亀山郁夫さんと。平岡敏夫さんが司会で、参加者は20人ほど。こじんまりした会でしたが、ぼくは介山とメディアの話をしました。井上さんはチョムスキーの生成文法に立つ理論言語学、亀山さんは『磔のロシア』の著者で、全体主義下の芸術・文化を研究するスターリン学の提唱者。少人数のわりにはおもしろい話を身近に聞くことができました。
6.15
 修士の院生たち9人と一緒に、一日甲府ツアー。山梨県立文学館の介山展を見学し、美術館もあわせて見て回ったあと、甲府駅前の「小作」で馬刺しや鹿刺しをつまみに一杯。最後はお決まりの甲州名物ほうとうを食べました。
6.07
 いろいろ書評でとりあげていただいたおかげでしょうか、ようやく『投機としての文学』の2刷が出ました。もとの発行部数が決して多くないので、出来れば、さらに売行きが伸びるとありがたいですね。
6.05
 『投機としての文学』について、「週刊読書人」の5月16日号で菅聡子さんが、「図書新聞」の6月7日号で石原千秋さんが、そして「日本経済新聞」の6月1日付け読書欄で鈴木貞美さんが書評をしてくれました。
5.26
 このところまったく更新できていませんでした。5/10が学会編集委員会、5/11が山梨県立文学館での「大菩薩峠」展の文学講座、5/16〜17が長野県出張、5/24〜25が近代文学会の大会と、週末がほとんどつぶれてしまっているためです。平日も、研究室会議やもはや日常と化した新図書館建設打合せ会議はむろんのこと、来年に向けたカリキュラム改訂作業が入り、てんてこまい。さらに加えて、文理学部の情報科学研究所が主体となって申請した「学術フロンティア推進事業」の企画が正式採用となり、日本学術振興会と大学本部からの助成による研究プロジェクトがスタートしました。名づけて「マルチメディア・デジタルアーカイブの構築と高度利用」で、広領域情報学研究センターという機関ができます。この下のサブプロジェクトに「日本語貴重資料のデータベース構築と高度利用」があり、国文の何人かの教員が関与しており、関連書類の作成に忙殺されました。ほっと一息ついたところで、どうも風邪気味です。のどの痛みにいやな予感あり。
 この週末には、早稲田のエクステンション・センターで「漱石原作の映画」について話をする予定。なんとか体調をととのえないと。
5.04
 今朝の「朝日新聞」読書欄に俳人で文学研究者の坪内稔典さんによる『投機としての文学』書評が掲載されました。内容をたいへんわかりやすく紹介してくれています。
 この機会に、刊行から今までに見つかった
誤記・誤植の一覧をアップしました。恥ずかしいことですが、ミスはミス。お詫びして訂正します。
4.27
 昨日、下高井戸シネマでのドキュメンタリー映画特集が終了しました。最終日のレイトショーは、立ち見が出るほどの熱気につつまれ、超満員。「アレクセイと泉」の本橋成一監督や一之瀬正史カメラマンと話をすることができました。「優れたドキュメンタリー映画を観る会」の飯田さん、連日、ご苦労様でした。この会はすでにこうした特集を10回も重ねてきています。下高井戸シネマと「優れたドキュメンタリー映画を観る会」の動向に今後もぜひご注目ください。
4.25
 山梨県立文学館で「中里介山『大菩薩峠』の世界」展が始まりました。竹盛天雄先生、桜沢一昭さんとともに編集に協力しました。この展覧会には『大菩薩峠』創作に関する新資料も展示されており、介山のみならず大衆文学や大正・昭和の文学に関心ある人は必見です。
4.16
 昨年の冬、雪の降った日に撮影した写真をアップしました。「文理学部の四季〜雪の日〜」です。写真は、工事中だったPhoto Galleryにもまとめてリンクをはりました。
 19日から始まる下高井戸シネマの
「ドキュメンタリー映画特集」のチラシをアップしました。割引チケットは、紅野ないしは国文学科事務室まで。映画ファン必見の特集です。
4.08
 どうにも校務多忙のため、日記はお休みにします。折りにふれての更新記録をのせるWhat`s Newのページに切り替えますので、ご了承下さい。写真集「文理学部の四季〜春〜」をアップしました。

これまでの日誌です
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