生命科学科
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Department of Biosciences6バイオイメージングカイコガにおける2つのホルモンによる変態の制御分化・発生と遺伝子発現生物の脳は学習・記憶機能など、ある側面では最新のコンピュータ以上の能力を有していますが、そのメカニズムはまだほとんど分かっていません。その解明は21世紀の最大の課題であり、今世紀は「脳の世紀」であると言われています。当研究室では、マウスのような哺乳動物や、軟体動物を実験動物として用い、脳の機能を最先端の測定手法・解析手法によって解明することを試みています。特に、哺乳動物では学習・記憶に深く関わる部分である海馬に、軟体動物では嗅覚系に着目して研究を行っています。右下に示した画像は、バイオイメージングという手法(右上の写真)でマウスの海馬の活動を画像化したものです。斎藤 稔 Minoru Saito 学位:博士(理学)脳の学習・記憶のメカニズム幹細胞の分化や胚発生過程における遺伝子制御のメカニズム成育過程での大変化-変態 昆虫をはじめとする多くの動物は,成育過程で形態が大きく変化します。この現象を「変態」と呼びます。カイコガの幼虫は4回脱皮して5齢幼虫になった後,次の脱皮で蛹になり,さらに次の脱皮で成虫になります。このとき細胞の中では何が起こっているのでしょうか。脱皮ホルモン(Ecd)が前胸腺と呼ばれる器官から分泌されると,それが細胞内で受容され,クロマチン(染色体)に変化を及ぼし,脱皮と変態がおこります。しかし,4齢幼虫では幼若ホルモン(JH)が同時に作用し,幼虫は変態せずに幼虫へ脱皮します。 私たちヒトも性ホルモンで生理的に大きく変化します。変態の研究は,ヒトなど他の動物の成育メカニズムの理解にも繋がります。外川 徹 Toru Togawa 学位:博士(理学)動物が受精卵から個体になる過程で、個々の細胞は核にある遺伝情報を適切に利用し、様々なシグナルに応答して特定の種類の細胞へと変化していきます。その際、核内外の環境を整え、遺伝子のはたらきを適切に制御する必要があります。このような細胞分化、発生をつかさどる遺伝子発現制御のしくみを、細胞核の機能調節という観点から研究します。学生は哺乳類の幹細胞や胚の操作方法を学びながら、分子生物学、細胞生物学、発生学の技術を用いて、細胞分化、発生に際する遺伝子制御のメカニズム解明を目指す研究を行います。安原 徳子 Noriko Yasuhara 学位:博士(医科学)

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