社会で活躍する卒業生

念願の気象予報士になりました。

平成19年度卒業 櫻本美香 株式会社ライフビジネスウェザー勤務

高校生の時“気象予報士になりたい”と思い、気象学が勉強できる地球システム科学科に入学。昨年8月に、試験に合格し念願の気象予報士になりました。現在は、民間の気象会社にお世話になり、ラジオやテレビの天気原稿を書いています。仕事では、気象の知識だけではなく、海や火山、環境問題などの知識を問われることも。今、この学科で幅広く学んだことが、力となり、私の強みとなっています。

「お天気お姉さんのプチ日記」 2010年2月担当

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一人前の「地球のお医者さん」に・・

平成17年度卒業 19年度 日本大学大学院博士前期課程修了 井田貴史
応用地質株式会社 勤務

私は2006年に地球システム科学科を卒業しました。大学1~2年生のときは一般教養や地球科学全般の授業を受け、3年生から各研究室に配属され、より専門的な勉強・研究をしました。私は火山地質学という分野で富士山の地質を研究していました。
私が在学中に地球システム科学科はJABEEに認定され、卒業と同時に『修習技術者』の資格を取得しました。同時に、教職課程も修了し教員免許も取得しました。就職活動では、専門分野が活かせる仕事か、教師、まったく別の分野の仕事、どの仕事に就こうか相当迷ったのですが、もともと地球科学が好きで、大学の恩師のお言葉もあったので、自分の専門分野と『修習技術者』の資格を活かすことができる地球科学に関するコンサルティングを行う会社に就職しました。
『地球科学に関するコンサルティング』と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、よく例えているのが『地球のお医者さん』です。ある問題【病気・怪我】に対し、調査【検査】、解析・検討【診断】し、問題解決方法を提案【手術や薬の処方】するといった感じです。具体的には、建築や道路等の基礎地盤調査から、地震・火山・津波等の自然災害に対する防災・減災、環境汚染対策、資源エネルギーに関する調査・研究等々さまざまです。
その中でも、私は公共事業に伴う地質調査や、斜面災害対策のための調査等に携わってきました。最近は、最新の研究成果に基づいた断層や火山の調査に携わっています。私たちの仕事は一般にはあまり知られていないようですが、人々が生活するうえで必要不可欠なインフラ整備に関する仕事が多いので、『縁の下の力持ち』的な存在と言われることがあります。また、自分の成果が災害の軽減につながることが、仕事をする上での最大のモチベーションとなっています。
私の会社では『修習技術者』の資格を活かすことができると書きましたが、『修習技術者』になると『技術士』という国家資格の一次試験が免除になります。『技術士』という資格は、科学技術に関する高等な専門的応用能力を有することの証明書のようなものです。今では、公共事業などの仕事を受ける際に『技術士』は必須資格となっているので、会社によっては昇級につながったりします。しかし、入社してから10年くらい経験を積んでやっと取得、というくらい難易度が高い試験なのです。
私は、『修習技術者』を取得していたお陰もあり、入社4年目で『技術士』を取得することができました。とはいえ、まだまだ分からないことだらけで、日々勉強の毎日ですが、一人前の『地球のお医者さん』になれるように頑張っています。

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JABEE修了がアドバンテージ!

平成15年度卒業 小澤恵理子 サンコーコンサルタント株式会社勤務

みなさんの将来の夢は何ですか?気象予報士になること?宇宙に関わる仕事をすること?それとも、古代生物の謎を解き明かす仕事につくことでしょうか?地球システム科学科では、これら全ての知識と技術を学ぶことができます。地球はいわば1つの大きな循環システムであり、地球上で起きる全ての事象は必ずどこかでつながっています。それを1つ1つひも解いて学んでくのが地球システム科学科です。
私は、子供の頃から環境問題に興味があり、地球システム科学科に入学しました。実を言うと、入学時は特に何を勉強したい、将来何になりたいという具体的なビジョンはありませんでした。しかし、地球を取り巻く様々な学問を学んでいくうちに【水】に関わる現象について強く興味を惹かれ研究を行うようになりました。
現在私は、大学時代に学んだ知識を活かして建設コンサルタント業界の一員として働いています。建設コンサルタントとは、社会資本(道路、橋、鉄道など)を整備していく上での企画・調査・設計等を行うとともに、整備を進めていく立場である国や地方自治体が抱える様々な問題に対して適切なアドバイスを行いながら共に解決していく仕事です。国民の安心・安全な環境を提供する仕事であるため責任重大ですが、社会貢献に直結しているという点では非常にやりがいのある仕事です。特に自分が調査に携わった道路やトンネルが完成した時の感動はひとしおです。
私が従事している建設コンサルタント業界において、技術者のバロメーターの1つとして考えられているのが【技術士】という資格です。その名のとおり、高等な専門的応用能力を備えた技術者に与えられる国家資格で、実務経験と2回の試験を経てようやく取得することができます。地球システム科学科では、学科カリキュラムを修了すると2回のうち1回の試験が免除される制度(JABEE制度)が設けられています。私はこのJABEE制度を利用して資格を取得しましたが、私立大学の中で当制度が導入されているのは非常に珍しく、大きなアドバンテージとなりました。
これから入学するみなさんに卒業後の話はあまりピンとこないかと思いますが、将来が少しでも有利となるような選択をされることを願っています。そして、1人でも多くの人が地球システム科学科に入学し、自然の偉大さや不思議さについて学んでくれることを願っています。

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地球という大きなフィールドで大自然を体験し一生の思い出が残せました。

平成14年度卒業 瀧尚子 株式会社ウェザーニューズ勤務

地球システム科学科の最大の特徴は、地球という大きなフィールドで、同学年はもちろん、年齢、性別をとわず親密な仲間を築けたことでした。大自然の素晴らしさを身をもって体験し、仲間と一緒に感動し、一生の思い出が残せた事は、他ではなかなかできなかったと思います。職業柄、自然にかかわる文章を書くことが多くなりましたが、読み手に共感や感動を与えるには、自分が体験しているのとそうでないのとでは大きく違います。大学では貴重な学生時代を過ごすわけですから、大学は成り行きで選ぶのではなく、自分は何が好きか、何をしたいのか、将来はどうしたいか、自分と向き合ってたくさん悩んで下さい。その悩みは後からかならず自分の成果となってついてきます。

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大学時代のフィールドでの経験が、社会人になってから生きています。

平成14年度卒業 近藤有紀 株式会社クリマテック勤務

私が地球システム科学科を選んだ理由は、気象・火山などの自然現象に興味を持っていたからです。多くのフィールドワークを通じて、教室では学びきれない地球を五感で体験できました。卒論では自らテーマとフィールドを選び、研究計画を立てました。フィールド調査では、先生方をはじめ、先輩方や多くの仲間から支えを受けました。毎週のように現地に通い、研究をやり遂げたことは、私の自信です!社会人になって仕事で必要なのはチームワークや行動力と感じており、大学時代のフィールドでの経験が生きています。

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学生時代に学んだ知識は、実務で大変役立っています。

平成12年度卒業 東田芳治 株式会社ウェザーニューズ勤務

私は、阪神淡路大震災でボランティア活動を行ったのがきっかけで、学生時代、リモートセンシングやGPS観測データを用いた地震の研究を行いました。現在、仕事では気象を扱っていますが、学生時代に学んだ地震の研究に関する知識をはじめ、気象学・地学・水文学の知識、あるいはコンピュータの知識が実務で大変役立っています。

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大学で学んだのは科学的な考え方でした。

平成2年度卒業 大島光春 神奈川県立生命の星・地球博物館勤務

大学で学んだのは科学的な考え方でした。例えば「無いことを証明する難しさ」です。私は現在、博物館の学芸員として、大学時代の専攻とは直接関係のない、古脊椎動物の系統を研究しています。自分でいうのも何ですが、専門を変えても通用するのは、大学で学んだ基礎知識と科学的な考え方のおかげだと思います。

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重要なことは、いつも疑問を持ち、探求し続けることです。

平成2年度卒業 海野一治 株式会社環境管理センター調査センター勤務

私は現在、水質・土壌・大気などの調査・分析を行う仕事に就いています。在学中の一番の思い出は、野外での実習です。実習レポートを作成するには、野外での調査でいつも疑問を持ち、探求し続けることが最も重要でした。これは社会人となった今でも同じです。是非、何か疑問を持って学生生活を楽しみましょう。

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太陽系の中の地球という視点が魅力的です。

昭和55年度卒業 藤根久 株式会社パレオ・ラボ 代表取締役

太陽系の中の地球という視点が魅力的です。大学生活は、勉学はもとより関連分野の学際的感性を豊かにする絶好の機会であると考えます。地球システム科学科は、太陽系の中の地球について網羅的に学習できる国内唯一の学科と言えます。地球と宇宙との関り、地球の内部構造とそれに関る現象、地球表層とその場における生命活動など、複雑で驚異な事象について学ぶことができ、科学的でかつ独創的な考え方が培われるものと確信します。これからの実社会では、こうした地球についての総合的な理解を必要とする場面が多く、資源エネルギー問題、自然環境問題、災害問題など、新たな課題を抱える人間社会に大いに寄与できる知識を与えてくれるものと確信しています。パレオ・ラボは、1986年に学科の卒業生が中心となり設立した分析会社です。最近では、年代測定用の加速質量分析計を導入し考古学や地質学試料の年代測定を積極的に行っています。

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行政と地球科学

昭和46年度卒業 石井恒利
東京都市長会 東京都市区長会 市町村自治調査会事務局長
(前 東京都知事本部政策担当部長)


※現場で活躍する石井氏(写真中央)、右側は石原都知事

最近、東京の空がきれいになったといわれています。石原東京都知事をはじめ首都圏が一体となって、ディーゼル車の排気ガス対策に取り組んできた成果です。 また、近年、都市における集中豪雨などの異常気象が問題となっていますが、原因のひとつにヒートアイランド現象があるのではないかといわれ、対策として、屋上緑化や保水性舗装などが行われるようになってきています。加えて、首都圏の直下型地震は、いつ起こっても不思議でないとの予測から、その対策が急がれます。このように、大気や水と緑、地震など、身近な都市の自然環境に対する都民の関心は強くなるばかりであり、地球温暖化対策など、地球規模での環境に対する意識も急激に高まってきています。私は、日本大学文理学部応用地学科(地球システム科学科の前身)を卒業後、都庁でこれまで様々な施策の立案等に関わってきましたが、行政には今後ますます、社会のニーズと科学技術とを結び付けた具体的な施策の打ち出しが求められることが想定され、そうした感性を身に付けた技術者の発掘が不可欠と感じているところです。一方、都庁の職員構成を見ると、医者や教員を除く一般行政職のうち、技術職の割合は4割弱と案外多いのですが、技術職には工学系が多く、理学系に絞ると、その数は極めて少ないのが実情です。地球科学を学んだ技術者が広く活躍する場のひとつとして、行政という舞台が待っているのです。大学では、専門分野だけに限らず、社会全般について広く学んで欲しいと願うとともに、学んだ知識を豊かな感性で、行政に役立てることのできる技術者がひとりでも多く育つことを望んでいます。

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