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ロシア語学習案内
Russian

【ロシア語の利用範囲】

■使用国・地域・使用者数
ロシア語は世界最大の国、ロシア連邦の公用語であり、同じ東スラブ人国家であるウクライナ、ベラルーシはもちろんのこと、独立国家共同体、いわゆるシルクロード沿いの旧ソ連邦構成国では現在でももっとも重要な交流言語として広く使用されている。また、海外、たとえば、革命前から多くのロシア人が移住していたニューヨーク、あるいは、ソ連崩壊後、ロシア人が押し寄せるようになったロンドン、そしてパリ、ベルリン、シドニーなどではロシア人世界が形成されつつある。欧米以外では、イスラエルに多くのロシア人が移住し、国内でかなりの人口比を占め、ロシア語で積極的に文化情報の発信を行っている。これらを総計すると、ロシア語を母語とする人の数は、1億4千万、これに母語に準じるレベルで、あるいは自由に駆使する程度にロシア語を身につけた人の数を加えると2億5千万ぐらいにはなる。

■利用の多い分野
旧ソ連時代は、宇宙科学で世界をリードし現在でもアメリカと並ぶロシアだが、経済・産業レベルでは石油・天然ガス・鉱物資源などの第一次産品輸出国に甘んじてきた。しかし、近年は、これから脱却するために外国からの投資により、自動車生産をはじめとする各種工業分野の振興をはかっており、日本とのかかわりあいも旧ソ連時代なみに緊密になろうとしている。日本とロシアの互恵的関係を深めることが極東、東アジアの経済的、文化的振興そして政治的安定のために不可欠であるという認識は日本・ロシア双方の側で深まっている。日本向け石油・ガスパイプラインもいずれ敷設されるだろう。
文化面では、ソ連邦崩壊後はほぼ完全に自由化し、交流の面での障壁はなく、文化人、とりわけ、音楽関係者、バレー・サーカス等の芸術・エンターテインメント関係者の来訪が相次いでいる。また、新しいロシア文学の翻訳・紹介は着実に増加し、絵画展の開催も以前よりも頻繁になった。
ロシア語を主たる民族間交流言語とするシルクロード沿いの旧ソ連邦構成国においては、資源開発による経済的発展とそれにともなう交流の拡大とともに鉄道建設の必要性が叫ばれ、ロシアにおいてもシベリア鉄道が更新整備されている。ヨーロッパと極東を結ぶ「シルク鉄道」によって、日本を含むこの地域が一大交流圏を形成することになるだろう。

■ロシア語の特徴、近縁言語、クレオール、ピジン
ロシア語は英語やドイツ語、フランス語などと同じくインド・ヨーロッパ諸語のひとつでスラヴ語グループに属している。スラヴ語の中では、ポーランド語,チェコ語,スロヴァキア語といった西スラヴ語、ブルガリア語、セルビア語、クロアチア語,スロべニア語,マケドニア語といった南スラヴ語に対し、ウクライナ語,ベラルーシ語とともに東スラヴ語グループを形成している。また、スラヴ語はリトアニア語、ラトヴィア語などとともにバルト・スラヴ語派を形成している。

 

【ロシア語を学ぶために】

■発音について
ロシア語の発音は大雑把にいえば、ローマ字読みで、アクセントの位置との関係で母音・子音が変異することに注意しさえすればよい。ロシア語特有の音ももちろんであるが、それほど学習上の障害ではない。

■表記について
ロシア語学習の最初の壁は、ローマ字とは異なるロシア文字をおぼえなければならないことである。しかし、よくみると、どこかローマ字にも似ていることがわかる。その理由は,ローマ字同様、ギリシア文字が基盤になっているからである。独特の文字もあることはあるが、わずかで、かえって知的好奇心をそそられる。

■文法について
ロシア語を学習するにあたっての最初の関門は名詞・形容詞などの格変化と動詞の人称変化である。これを克服するためには、まずは、もっとも基本的な名詞・形容詞などの文法性、ならびに数・格の変化形を身につけておけば、品詞の判別,主語・述語・目的語(補語)・状況語の区別も可能となり、辞書をひいて簡単な文を読解することができるようになる。変化形はかならずしも完全な形をそらで言えなくてもよい。見れば読めて理解できる、という方式で学習をすすめるのでよい。

■語彙について
東スラヴ語であるロシア語は、スラヴ語・ロシア語本来の語彙のほかに、南スラヴ語、西スラヴ語、バルト語(リトアニア語、ラトビア語、古代プロシア語)、ゲルマン語(ゴート語、オランダ語、ドイツ語、英語)、古代ギリシア語、ラテン語、ロマンス語(フランス語、イタリア語、スペイン語)、ヒッタイト語、ペルシア語、サンスクリット語、チュルク語(トルコ語、タタール語、キルギス語)、ツングース語、満州語、フィノ・ウグル語(マジャール語、フィン語)、モンゴル語など多様な言語の語彙が入り込んでいる。これは歴史的、地理的条件によるものだが、近・現代史の過程においては、まずはじめにドイツ語、オランダ語、ついでフランス語、イタリア語、最近では(特にソ連崩壊後)、たとえば情報通信科学の語彙にみられるように、英語の語彙がどっと流入している。

 

【ロシア語の学習リソース】

■参考書
●文法書
阿部 軍治『独習ロシア語」大学書林
岩切 良信『はじめてのロシア語』アスカ
加藤 敏『ロシア語レッスン』1,2 スリーエー・ネットワーク
黒田 龍之介 ニューエクスプレス『ロシア語』白水社
黒田 龍之介 『初級ロシア語入門』三修社
城田俊,高田静枝『明快ロシア語入門』東洋書店
長野 俊一 『ゼロから始めるロシア語』三修社
前木 祥子 『しっかり学ぶロシア語-文法と練習問題』ベン出版
藻利 佳彦 『はじめてのロシア語』ナツメ社
安岡 治子 『綜合 ロシア語入門』研究社
その他(上記したのは,初級学習書のみ)
●練習問題

■辞書
東郷 正延・染谷 茂・磯谷 孝他『研究社 露和辞典』研究社
井桁 貞義 『コンサイス露和辞典』三省堂
和久利 誓一他 『岩波ロシア語辞典』岩波書店
佐藤 純一,栗原成郎他『博友社 ロシア語辞典』博友社
和久利 誓一 『ロシヤ語小辞典』大学書林
米重 文樹,ウラジーミル・タヴリーノフ 『パスポート・初級露和辞典』白水社

■ラジオ・テレビのロシア語講座
NHKラジオロシア語講座
NHKテレビロシア語講座

■ロシア語の学校
日本ユーラシア協会

■インターネット上の有用なサイト・ ポッドキャスト

■知っておくと便利なアドレス
 ●ロシア大使館
 ●ニコライ堂