日本大学英文学会  


月例会報告

 *2014年度

1月例会(2015年1月17日)

【司 会】 文理学部講師 當麻 一太郎

【研究発表・梗概】

1. Joe Christmasの死に関する一考察:人種・ジェンダー・社会的観点から

  博士後期課程1年 和泉 周子

 William Faulknerの代表作の一つであるLight in August (1932) の主要登場人物Joe Christmasは、南部共同体が体現する白人男性至上主義社会にあって、自らもracistかつsexistであるにもかかわらず、自らに流れる黒人の血の可能性と自らに潜む女性性に対する恐怖という、主に人種とジェンダー、この二つの観点に起因する問題に苦しみ、生涯、白人にそして真の意味での男性になるべくもがき続けるのだが、最終的に「黒人」として愛人関係にあったJoanna Burdenを殺害し、その結果、共同体の価値観を体現するPercy Grimmによって去勢・殺害されることによって「女性」となる。しかしながら本発表では、クリスマスの死の場面におけるクリスマスの女性化という点の見直しを試みたい。クリスマスは去勢・殺害されることにより、ある意味で「男性化」したのではないだろうか。本発表は、クリスマスの死と男性化をめぐる問題を、彼の黒人化という点を踏まえ人種的に、彼の男性性の獲得・確立、及び表明という点でジェンダー的に、彼の死と男性化が共同体に、そしてまた、共同体が彼の死と男性化にもたらす影響・結果という点から社会的に考察する。



2. 自動詞を伴う完了形の変遷

   文理学部講師 秋葉 倫史

 本発表では、自動詞と共起する完了構文、特に、(1)に見られるような自動詞を伴うhave完了形に注目する。

(1) Þa      he hæfde  gedruncen,   ða  cwæð      he to  him.
   when    he had     drunk      then    said        he to  him
   ‘… and he drank. Then his father Isaac said to him’        (Gen 27. 25-6, Mitchell 1985: 289)

一般にPEのhave完了形は、本動詞 ‘have’ が対格目的語をとる構文、すなわち(2a)のOEの‘have + object + past participle’構文から発達したとされる。

(2)    a.  Ic hæbbe / hæfde hine gebundenne
         b.  I have / had bound him                      (中尾・児馬 1990: 110)

(2a)では、habbe / hæfdon ‘have’は対格目的語をとる所有の意味の本動詞で、その目的語 hine を修飾する過去分詞 gebundenne には屈折語尾neがあり、目的語と性・数・格が一致した。その後、屈折がなくなり、haveの本動詞の意味が薄れ、助動詞化し、haveと過去分詞が隣接することで、(2b)のPEの完了形へと発達していく。(2)で見られるようにhave完了形は目的語をとる他動詞構文から発達してきたために、当初は、目的語をとる動詞 (過去分詞) と結び付くこととなる。(2a)のhave完了形の起源の構文に対して、本発表で扱う(1)のような自動詞を伴う構文は目的語を持たないため、haveに所有の意味はなく、すでに助動詞化しているものと判断できる。したがって、have完了形が自動詞と伴う例は、have完了構文が確立していることを示す一つの基準となる。
 have完了形と共起する自動詞は頻度、種類ともに増加していく傾向にあるが、その中でも(3)のようなbe 動詞と共起する例がME以降著しいことが観察される。

(3) a. Swa ic habbe ibien full of euele þohtes.               (CMVICES1,15.176)
   b. He had be at Rome,                        (CMCAPCHR,122.2750)

 本発表では、各時代の通時的コーパスを用いて、これらの自動詞を伴う完了構文の変遷を示し、特に、(3)に見られるbe動詞との共起に注目して、have完了形の発達状況を考察することを目的とする。

 

11月例会(2014年11月15日)

司 会】 文理学部准教授 飯田 啓治朗

研究発表・梗概

1. Paradise LostにおけるSatanの天国回帰願望

博士後期課程1年 加藤 遼子

 17世紀のイギリス叙事詩人John Miltonが1667年に発表したParadise Lostに描かれているSatanの持つ神への復讐心の中に、追放された天国へ回帰したいという願望が見られる点に着目し、Satanがなぜ天に回帰したいと願うのか本文の中から読み解くことを目的とします。また、同じように神からの戒めを破ったために楽園を追放されたAdamSatanの比較をし、Satanの中にある願望がどのようなものであるか明確にしていきたいと思います。



2. 英語受動文の階層性に関する一考察-中間構文との関連性を中心に-

 経済学部助教 久井田 直之

 本発表は以下の2種類の文を中心に考察する。

  (1) This book is sold well.
  (2) This book sells well.

(1) はbe受動文で、The bookstore clerk sells this book wellのような能動文と対応する文とされ、This book is sold well ( by the bookstore clerk ). のように動作主を示すby句は非焦点化などの理由で省略される。先行研究でもbe受動文ではby句は省略されることが多いと指摘されている。

(2) は中間構文と呼ばれ、形は能動文の自動詞文と類似しているが、文意は「この本はよく売れる」となり、受動文の意味となる。しかし、(2)は特定の動作主をby句で示すことができない(ex. *This book sells well by John. )。

いくつかの相違点は以下の表のように整理することができる。

  be受動文 中間構文
主語らしさ(Subjecthood) 弱い 強い
受影性(Affectedness) 強い 弱い
By句の役割 動作主 潜在的動作主

本発表の目的は、be受動文と中間構文の相違点を中心に考察し、英語の受動文は、受動文の特徴を満たすかどうかによって、いくつかの受動文に分類することができ、その分類の中に、中間構文も含めて、英語の受動文の階層性があることを指摘することである。


★10月英語教育シンポジウム(2014年10月18日)

【テーマ】 「『英語で英語の授業』と現実 」

 現行の(平成25年4月施行)高等学校学習指導要領には,英語の「授業は英語で行うことを基本とする」と書かれている。また,「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」によると,中学校においても「授業は英語で行うことを基本と」していく方針である。英語教育が変わりつつある今,学校現場で行われている授業を紹介していく。英語教師を目指す学生にも聴きに来てもらいたい。

【司 会】  日本大学鶴ヶ丘高等学校教諭 加藤 寛典

【発題者】
  1.  英語で英語の授業―中学校・高等学校における発信力強化のための実践例
    横浜翠陵中学・高等学校教諭 江村 直人

 学習指導要領が改訂され、「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と明示されています。また、外国語科の目標として「外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力(の基礎)を養う」ということが掲げられています。
 学習指導要領をふまえ、日々向き合っている生徒たちとの関わり合いの中で、私が日ごろ「英語で英語の授業」を組み立てるうえで特に意識している点は以下の2点です。

①生徒が英語のインプット、インテイク、アウトプットを行う活動を各所に取り入れること。
②様々なペアワークを取り入れることで協同学習の場を与えること。

①によって、生徒の英語使用量を増やし、英語を積極的に使おうとする態度を養うことができると考えています。また②によって、生徒がお互いに楽しみながら学び合う場面を設定し、「気づき」の機会を与え、生徒同士が仲間意識を持つことも大切にしています。それらをふまえた活動の中で、生徒が「英語力」そして「発信力」を身につけていくことができると考えています。
 本発表では、コミュニケーション能力を自らの考えや意志を臆することなく他者に伝えることのできる「発信力」と捉え、それを育むために発表者が中学校・高等学校で展開している授業を紹介させていただきます。また授業での生徒の様子を交えながら、「英語で英語の授業」の効果や今後の課題、問題点を皆さまと一緒に検討していきたいと考えております。

  2.  特進コースでの授業
    日本大学鶴ヶ丘高等学校教諭 加藤 寛典

 特進コースで行っている英語教育を紹介する。授業では生徒が4技能の活動をできるよう配慮している。具体的には,構文解釈,速読,リスニング,音読,発話,語彙,短い英作文等である。実際の授業方法を紹介したい。また,文部科学省は大学受験における英語の試験のあり方を変えようとしている。その変化を鑑みながら,今後取り入れていく教授法を提示する。

  3.  自己教育力向上に必要なメタ認知力を高める英語教育
    静岡理工科大学星陵中学校・高等学校教諭 島本 慎一朗

 学習指導要領の改訂を受け、従来の「英語」という科目名が「コミュニケーション英語」という科目名に変更されたこと、社会的な風潮などから、現在の中学校・高等学校の英語の授業にプラクティカルな英語の技能の習得がより強く求められるようになった。しかし、プラクティカルな英語というのはそれで独立するものではなく、下に述べる英語の土台の上に成り立つものであると考える。
 本発表では、中学校・高等学校における授業ですべきことを自分で必要に応じて英語力を伸ばすことが出来る力を養うことと、英語の仕組みや日本語との違いといった土台を教えることの2点を徹底すべきであると主張する。
 自分で必要に応じて英語力を伸ばすことが出来る力は自己教育力と呼ばれ、教える自分と諭す自分、導く自分と導かれる自分、育てる自分と育てられる自分とが同じ1人の中に同居し、能力を高めることができる力である。前者の自分(メタ)を認知する力(メタ認知力)が必要不可欠になる。このメタ認知力を高める授業実践例を紹介する。
英語能力向上の土台となる力として、1)未知語に対して、文脈や論理構造、既知の単語の派生(意味的・形態的な派生)から推測できること2)日本語との違い(言語の仕組みの違いと運用能力の違い)を意識すること3)文法事項や単語の中に共通点や規則性を発見し、本質を見極めることの3点を挙げ授業実践例を紹介する。

 

★9月イギリス文学シンポジウム(2014年9月27日)

【テーマ】 「状況小説の現在」

【司 会】  文理学部准教授  前島 洋平

【発題者】

  1.「状況小説」として読む『ハワーズ・エンド』(1910)
  ―「文化的対立」と「三代目」を手掛かりに―
  東北女子大学准教授  杉本 久美子
 1910年に出版されたE.M.フォースターの『ハワーズ・エンド』には、20世紀初頭のイギリス社会が色濃く反映されている。作品で描かれる階級差、田舎と都市部、価値観の違いといった二項対立は、当時の社会状況がより複雑かつ混迷していたことを物語っている。また作中で用いられる「三代目」という表現は、作品の中核としてだけでなく当時の社会状況を知る重要な手掛かりとなっている。本発表では二項対立と三代目を糸口とし、状況小説として『ハワーズ・エンド』を読み解きたい。


  2. モーム作品に見られる状況小説の効果―『劇場』(1937)を中心に―
  文理学部准教授  前島 洋平
 ストーリーテラーの称号を与えられたサマセット・モームにあって、巧みな技巧が施されているのは登場人物の会話や行動だけではない。本発表では1897年に発表された処女作『ランベスのライザ』と1902年に発表された長編第4作『クラドック夫人』に触れたのち、1937年に刊行された『劇場』を取り上げて、本作に見られる状況小説の効果がいかなるものかを検討する。最終的には、モームの長編小説と状況小説の密接な関係を浮き彫りにしたい。


  3. 状況小説の現在―『碾臼』(1965)にみる20世紀の女性を巡る状況―
  松山大学法学部准教授  新井 英夫
 これまでマーガレット・ドラブル(Margaret Drabble 1939-)の『碾臼』(The Millstone 1965)は、多くの批評家によって、教養小説やフェミニズム小説の観点から論じられてきた。本発表ではこれらの論を基礎に、新たに1960年代の女性を巡る状況、特に女性に関係する法や社会保障制度に着目し、主人公ロザマンド・ステイシー(Rosamund Stacey)の「未婚の母」という道を成立させる基盤となっていたものとはいったいどのようなものであるのかについて考えてみたい。尚、発表では時間の許す限り、当時の女性に関係する法や様々なデータを参照し、いかに本小説がこの時代の状況と密接したものであるか確認してみたい。


  4. デイヴィッド・ロッジの状況小説―『ナイス・ワーク』(1988)を中心に―
  文理学部教授  原 公章
 ロッジの大学三部作、1969年を背景とした『交換教授』、1979年を背景とした『小さな世界』、そして1986年を背景とした『ナイス・ワーク』を取り上げ、時代の状況により大学の在り方とそこで働く人たちの意識が、いかに関わるかを、物語を通してたどる。さらに、その時代の状況が、小説とどのように密接するかを考える。

 

★6月特別講演会(2014年6月7日)

 世界の最先端を行く言語学者のご講演です。
 ※詳細はこちらをご覧ください。

【司 会】 文理学部教授  保坂 道雄

【講演者】 マサチューセッツ工科大学(MIT)教授・東京大学特任教授
       宮川 繁 先生

【演 題】 進化論から見た人間の言語

 

5月例会(2014年5月17日)

【司 会】 文理学部教授 塚本 聡

【研究発表・梗概】

1. A Masque presented at Ludlow Castle, 1634 における
   キリストの予表としての
Sabrina
   博士後期課程3年 桶田 由衣

  17世紀英国詩人John Milton (1608-74) A Masque presented at Ludlow Castle, 1634 は、通称 Comus として知られる仮面劇である。主人公the Lady は、弟達と共に父親の元に向かう途中、肉欲的な魔神 Comus の住む森で弟達と逸れる。逸れたthe Lady の元に Comus が現れ、甘言を用いて自分の魔殿に連れ込む。一方、姉の身を案ずる弟達の元に、the Attendant Spirit が現れ、Comus 撃退のための魔除けの薬草 ‘haemony’the Lady の弟達に渡す。弟達は Comus を撃退することはできるものの、the Lady を縛り付ける Comus の魔力を解くことができない。そこで、再び現れた the Attendant Spirit が、セヴァン川の仙女 Sabrina を呼び出し、the Lady を救済する。
 以上の粗筋からも明らかなように、Comus の魔力から完全に解かれるためには、Sabrinaによる救済が不可欠である。このSabrina について、the Attendant Spirit Sabrina の生前の話、命を落とし、そしてセヴァン川の仙女として復活した経緯を説明している。この説明の中で語られるSabrina の死の場面について、キリストの受難を想起させると論じる先行研究もあることから、Sabrina がキリスト教の要素を備えた存在であると考えられる。そこで本発表では、次の三点に焦点を当てる。先ず、弟達が Comus の館を襲撃する際に携えていた ‘haemony’、二点目にSabrina が登場時に乗じていた ‘chariot’、そしてthe Lady 救済時にSabrina が行う ‘baptism’ という三点である。これら三点をもとにして、Sabrina がキリストの予表として描かれていることについて検証する。


2. 中英語期の非人称動詞 semen
    文理学部講師 齊藤 雄介

  本発表では、中英語期に存在した非人称動詞、semenを扱う。semenは現代英語におけるseemの語源となった語で、12世紀の終盤に古ノルド語から英語に借入された。また、非人称動詞というのは、(1)のようにその節の中に主語を必要としない動詞のことである。

(1) Me   semith  she   was    a blessed womman and wel
  to me  seems   she   was    a blessed woman    and well

    sette,         that     dradde    hir to  speke with Seint Martyn
    developed  so that  feared    her to  speak with Saint Martin

  ‘She seemed so blessed and developed that I feared her to talk with 
    Saint Martin’

                                (CMAELR4,4.98/M4)


   しかしながら、中英語期では容認されていたこの用法は、現代英語においては、主語を持たないため非文となる。そこで、現代英語のseemには(2), (3)の用法がある。

(2) This diamond seems real.
(3) It seems that this diamond is real.

 (2), (3)はいずれも「このダイアモンドは本物であるように思われる。」という意味である。しかし、(2)と(3)では統語的な構造が異なっており、(2)ではraisingという文法操作が行われており、(3)では仮主語のitが用いられている。このことから、同じ語源であっても、中英語のsemenと現代英語のseemは用法が異なっているといえる。さらに、中英語期のsemenには(4)のような例も存在する。

(4) all hir dedis can hir seme
  ‘all of her deeds may be suitable to her’ (Cursor Mundi 3311 C)


 (4)では、semenbe suitableの意味で使用されており、意味においても現代英語のseemとは異なっているのがわかる。
 そこで、本発表ではMEDのデータを資料とし、それを観察、分析することによって中英語期のsemenの用法と意味を考察することを目的とする。

4月例会(2014年4月19日)

【司 会】 文理学部准教授  閑田 朋子

【研究発表・梗概】

1. ラベル付けと素性継承 The Labeling Algorithm and Feature Inheritance
                                博士後期課程2年 賀美 真之介

 併合 (merge) は,2つの要素からなる集合を構築する操作であるが,このときに問題となるのは,どちらの要素がその構造のラベルになるかということである。
 極小主義以前の理論では,投射 (projection) によりラベル付けが捉えられてきたが,投射を仮定しないBPS (Bare Phrase Structure) を句構造とする極小主義では,併合によるラベル付け,minimal searchによるラベル付けなどが提案されてきた。
 本発表では,素性継承理論の下では,どのようにラベル付けがなされるのかを考察する。この理論下では,非循環的な派生が必要であることを議論し,EF2素性あるいは共通する2つの素性を探索するminimal searchによるラベル付けを,単純な平叙文を具体例として提案する。

2. Jane Austen, Persuasion に見る「説得」の意味
                       文理学部人文科学研究所研究員 宇野 邦子

 Persuasion
Jane Austen (17751817)40才頃の作品で、完成作品としては最後のものである。亡くなる1年ほど前に書き上げられ、1818年に死後出版された。イギリス南西部のSomersetshireの架空の地Kellynchを舞台にくり広げられる恋愛物語である。物語は1814年の夏に始まり、翌年の2月または3月初めに終わる。背景には、19世紀当時の紳士階級の変化やナポレオン戦争などがある。
 ヒロイン
Anneは、19才の時にWentworth海軍中佐と激しい恋をして婚約する。しかし母親代わりのシニア女性に説得され、その忠告に従い、婚約解消をしてしまう。ところがAnneは、それは自分にとって取り返しのつかない間違った選択だったことに気付き、彼を忘れることができず密かに愛し続け、7年余りの月日が流れても後悔と失意の日々を過ごしている。そして今Anne27才になっている。過去の恋という伏線が敷かれて、物語は始まる。物語のもととなる出来事が8年前に起こってしまっているところから始まるのが、小説Persuasionの特徴である。
 
AnneとWentworthは偶然に8年ぶりに再会する。互いの周りの人々同士の隣人仲間としての交際が進むにつれ、2人は表面上は冷静に振る舞いながらも、失っていた愛を徐々に修正しながら回復していく。それはどのようにして修復されていったのだろうか。そもそもAnneの婚約解消を説得したLady Russellは、なぜそうしたのだろうか。彼女はヒロインの運命を変えた重要な女性であるにもかかわらず、物語全体の中でその存在はやや影が薄い印象であるが、それはなぜだろうか。物語をたどりながら、そしてヒロインAnneの心理の変化を見ながら、これらの疑問を解明し、この作品における「説得」の持つ意味やLady Russellがこの作品に登場する意味を考察してみたい。そしてこの作品を通して作者は私たちに、何を訴え、何を教えてくれているだろうか。Jane Austenのメッセージを少しでも捉えることができるよう、努力してみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40
TEL  03-5317-9709  FAX 03-5317-9336 
inf-engl@chs.nihon-u.ac.jp