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小野雅章さん

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小野雅章さん

さまざまな人間が集う文理学部のキャンパスの中で、幅広い視野が養われた

小野雅章さん

私は今、この文理学部をはじめ、いくつかの大学で教育の歴史や教育学、教育論などを教えています。私も文理学部出身ですが、大学生の頃は自分が研究者になるとは思ってもみませんでした。教育学科で学ぶうち、いつの間にか教育学の面白さに夢中になってしまったんです。 大学時代は、旅行や読書が好きなごくふつうの学生でした。同級生と朝まで飲み明かすことも多かったですね。そのまま学校へ行くことも度々。今思うとメチャクチャな日々(笑)。
文理学部の持つ自由な雰囲気がそうさせるのか、みんな伸び伸びしていましたよ。今の学生も同じように元気だと思いますね。数学科や体育学科など、さまざまなタイプの人間が一つのキャンパスで学ぶため、考え方の幅が広がるのではないでしょうか。小さくまとまらないのが、文理学部の学生の特徴だと感じています。

さまざまな友人たちとの出会いはもちろん、教育学、特に教育史を学ぶことも私に新しい視点を与えてくれました。たとえば、近代的な学校という概念はどのように生まれたのか、また第二次大戦と学校教育の関係など。教育には、その時代の背景が色濃く現れます。もともと歴史が好きだったことも手伝い、次第に教育史の奥深さに魅せられていきました。

小野雅章さん

卒業後は高校の教師になろうと考えていたのですが、教育と歴史の関係を解き明かしてみたくて大学院に進むことに。先生方に恵まれたことも大きかったですね。膨大な知識をお持ちなのに、教え子の意見にも耳を傾けてくれる先生方のおかげで、自分自身の力で疑問やナゾを解明していく研究の楽しさを知ることができました。私も学生たちには、自分自身の考え方をもち、問題を解決できる力を身につけてほしいと思っています。そのために必要な幅広い視野は、きっとこの文理学部のキャンパスで養えるはずです。

もっと聞きたいことを、小野さんに直撃QUESTION!

Q. 先生が今研究されていることは何ですか?
A. 日本の教育政策が、実施される課程においてどのように運営されていったのか、歴史的側面を具体例を通じて究明しています。現在は主に天皇制と教育との関係について、実証的な考察を進めているところです。研究には歴史的な資料が不可欠。そのため全国各地の図書館を巡ることが、もはや趣味のひとつになってしまいました(笑)。
Q. 高校生の頃から、研究や勉強が好きだったのですか?
A. 高校時代は落ちこぼれでした(笑)。その経験があったからこそ、どのような教育が必要なのか真剣に考えることにつながったのだと感じています。
Q. 教育学を学ぶと、どのような力が身につきますか?
A. 教育には、時代の政治的な意図が色濃く表れます。たとえば戦前、戦中には良妻賢母を育成する教育が行われていました。そのような教育を受けると、個人の特性を無視して「役割」を演じてしまうものです。みなさんはいかがですか?こうした知識を身につけることで、戦争などの歴史的な事柄が起こった背景や、現代の問題に対して、今までとは違った視点で物事を捉えられるようになりますよ。
Q. 教育学科は教師を目指す人が多いのですか?
A. 教師を志望する学生の割合は多いと思いますよ。彼らには、指導に迷ったときにさまざまな角度から検証できる力をつけてほしいと思っています。その時代毎に議論されてきた教育の問題を学ぶことで、うすっぺらではない物事の根本を捉えた指導ができるようになるはずです。
Q. 先生も「教える仕事」に就いていますね。教育者としての面白さは何ですか?
A. 学生に教えられることも多いんですよ(笑)。大学の教員には、学生とともに学び、研究する楽しさがあります。卒業後も研究室を訪れてくれる教え子もいるんですよ。彼らの成長した姿を見るのは本当にうれしいことです。

小野さんの思い出のスナップをチェック!

小野雅章さん

あまりいい写真がなくてすみません(笑)。上の2枚は教育学科の私の研究室のメンバーたちといっしょに撮った写真。下の写真は卒業式の時の謝恩会での一コマです。

小野雅章さん

文理学部 教育学科助教授 小野雅章さん

1979年 文理学部教育学科に入学
1983年 卒業後、教育史の研究に魅せられ、文理学部大学院文学研究科 教育学専攻過程に進学
1990年 大学院修了後、研究者として文理学部にて教育史を研究するほか、大学にて教育史を中心に教鞭を執る。現在、日本教育史の中でも教育政策史を中心に研究中。