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高薗陽子さん

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高薗陽子さん

プロの役者を目指す毎日。文理学部でいろんな経験をしたから、いまの私がある。

高薗陽子さん

私はいま、「トノチョ」という劇団に所属し,講演活動を続けながらプロの俳優を目指しています。(*)

でも昔から役者を志していたというわけではありません。中学の時に演劇部に入っていて、芝居が好きだったことは事実ですが、まあ趣味の範囲。大学も、心理学が勉強したいと思って日大の文理学部を選びました。せっかく大学に進むのなら、自分の知らない世界を学びたい。カウンセラーの仕事に興味を持っていましたし……

日大は私学で最初に心理学科を設けた大学だと聞き、歴史があるからきっと授業の内容もしっかりしているんじゃないかと思いました。それに文理学部はキャンパスの雰囲気がとても良かったので志望しました。

入学してから、演劇のサークルには入りませんでした。でも劇団に入っている友人に『音響や照明を手伝ってよ』と誘われて、裏方として参加しているうちに、いつの間にか舞台に立つようになってしまいました(笑)。2年の時、文理学部出身の先輩が「トノチョ」を旗揚げし、私もそこに参加したのです。

学生時代は演劇にも打ち込みましたが、心理学科のサークルにも機会があれば参加していました。そのサークルでは、年に一度、自閉所の方々と一緒にキャンプに出かけるイベントを行っていたんです。私が参加した時は、大人の自閉所の方々と一緒に過ごすグループに。みなさん年上ですし、最初はどう接していいかわからなくて戸惑いました。

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でも徐々にコミュニケーションをとるうちに、みなさんとても純粋で、芸術的な才能を秘めた方が多いということがわかってきた。そして親しくなると、みなさんとても私になついてくれて……障害を持っている云々など、ほとんど意識することなく私自身も楽しい時を過ごすことができた。いい経験でした。自分の世界が大きく広がりました。

将来はカウンセラーになろうかとも考えたのですが、大学3年4年になるにつれて劇団にどっぷり浸かり、もはや芝居の魅力にとりつかれてしまった(笑)。それで決心しました。将来は役者で生きていこうと。やるからには、私の名前で役が取れるような、そんな俳優をめざしていきます。

もっと聞きたいことを、高薗さんに直撃QUESTION!

Q. 将来役者をめざすといった時、両親には反対されませんでしたか?
A. 母親は応援してくれたのですが、父親は反対でしたね。一晩中話し合って、私の思いを伝えて、ようやく許してもらいました。
Q. 失礼な質問でごめんなさい。役者でちゃんと食えますか?
A. 食えてません(笑)。いま私たちの劇団では年に2回公演を行っているのですが、芝居を打つのってお金がかかるんです。ギャラなんてとてもとても……ですから、芝居の稽古のない時はフレンチレストランでアルバイトしています。役者として売れるのがやはり夢ですね。みなさんも、もしよろしければ一度観にいらしてください。
Q. 高薗さんがそんなにハマる「芝居」の魅力とは?
A. うーん、どうなんでしょう……芝居をしている時って「生きている」という感じがするんですね。本番前にとても緊張したり、稽古中にうまくいかなくて演出家からひどく怒られたり……そういうのって、普通に暮らしている中ではあまり経験できないことですよね。あとは、やっぱり「演じること」は面白い。いろんなキャラクターが自分の中に現れる。芝居によっては「おやじ」の役をやることもありますしね。ヘンなキャラのほうが私、得意だったりするんです(笑)。
Q. 学生時代は心理学のほかにどんな授業を受けてました?
A. 文理学部って面白い授業が多いんですよ。「戦争と平和」という授業では、戦争体験のあるお年寄りの方に直にあって話を聞いてレポートにまとめたり、「剃刻」という授業では、実際にハンコを彫るという実習もありましたね。日大はいろんな学部があって互いに交流がありますから、芸術学部の「演劇」の授業も受けられます。こういうと怒られるかもしれませんが、趣味の延長線上のような授業がたくさんありました(笑)。
Q. カウンセラーの仕事に未練はありませんか?
A. いまでもやはり興味はあります。心理学科で経験したことは、役者としてのいまの私にも大きく影響していると思いますし……役者でがんばる一方、機会があれば学生時代に経験したようなボランティアにも、積極的に参加したいと思っています。

高薗さんの学生のスナップ&現在のスナップ

高薗陽子さん

学生時代は心理学科のサークルで、自閉症の方々とキャンプに出かけた事もあります。人と人とが触れ合うとはどういうことか、この経験を通じてリアルノ感じました。

右側の写真は「トノチョ」のステージ。真ん中にいるのが私です。別人みたいでしょう(笑)。舞台の上は気持ちいいですよ。

高薗陽子さん

高薗陽子さん

1996年、文理学部心理学科入学。
2000年卒業後、役者の道へ。
(*)劇団「トノチョ」を経て,現在は演劇プロジェクト「SPARKO」で活躍中。